ドンッ!


誰かに背中を押されてよろめく

「沙羅!」


あたしは派手に転んだ。


最悪の事態

すぐに立ち上がり走って二位でゴール。


「ごめんなさい…あたしのせいで…」


悔しくて涙が溢れて頬を伝った。


「お前のせいじゃねぇよ?泣くな…かわいい顔が台無しだよ。」


涙で視界がぼやける。


「えー、連絡です」


放送がいきなり入った。