「美雨も…気付いてんだろ?」


そーだよ…
本当は気付いてた

私は…
どんどん雫を好きになっていたんだ

でも…好きって認めるのが怖かった

また,大事な人を
失う事が怖かった…

だけど、
今,やっと確信したょ


私は…


雫が好き…

『私…雫が好きなんだ…』

「美雨…もう迷うな。怖がるな。お前は大丈夫だ…ダイキにも言われたろ?幸せになれって…美雨はもう十分苦しんだ…もぅ…辛い想いをしなくていいんだ」

タクヤ…

『私…変わるから…遊びはもう…やめるから』


決めたんだ…

もう男遊びはやめる



私は雫が好き



「美雨なら大丈夫。俺が保証するから。じゃ…俺行くな」

タクヤ…

タクヤは私から離れて
出口に向かって歩き出した

『タクヤ…ありがと!』

タクヤは振り返らず
右手を上げて
出て行った

タクヤ…
ありがと



ダイキ…
私,ダイキの分まで
幸せになるからね…


私は首元のネックレスを
ギュッと握った

私は携帯を取り出した

五人以外の
セフレの連絡先を消した

五人には
時間をズラして
会いたい。とメールを打った

一番に会うのは
他校のアキラだ

私は携帯を閉じて
教室に向かった