【完】嫌いになんてなれないよ。

「おはよう。うん、もう平気」




私は少し微笑んでそう返す。




……と、私の隣の席から鋭い視線を感じて、私は思わず席を立つ。




私は隣の席に座る品川と目を合わせないようにしながら、教室を出た。




「あれ、妃南ちゃんどこ行くの?」




「あ…えっと、トイレ!」



斎藤にそう言って、私は女子トイレに駆け込んだ。




そうだった。



品川、隣の席じゃん!




せっかく忘れようとしてたのに、隣の席に意識が集中してしまう。