「───で?」 『え?』 ぶつぶつと不満を口にする慧に、「何の用だ」と先を促せば 『あ、そうだった。ビッグニュースだよ、魁君! 今さぁ……』 思い出したかのように話し始めた内容は、耳を疑うようなものだった。 「……それ、いつの話だよ」 電話越しの声が遠くに聞こえるほど、心臓がうるさく脈打つ。 『いつって……今だけど』 「場所は?」 『えーと、確か……』 慧の口から伝えられた情報は、ここ数日躍起になって調べ回っていたもので。 俺が寝不足になっている理由の最たるものだった。