Wonderful DaysⅠ



嘘でしょ!?


女一人を抱えて、階段を駆け上がっているなんて信じられない!

今、自分が置かれている状況を理解出来ずに、まだ足を動かしていた私に


「大人しくしてろ」


頭上から届いた声。

理解した体は、それに従うように足の動きを停止した。


「いい子にしてろよ?」


見上げた視線が捕らえたのは、僅かに上がった口角。

息一つ乱さずに駆け上がるその表情に、再び心臓がどくりと大きな音を奏でた。