そんな言葉のやり取りの間にも、向かって来る集団を相手にしていたカイさんに視線を向けると、最後の一人に踵落としを見舞っていた。 あの人数をこの二人で倒しちゃったよ…… この広場を見渡せば、あの集団で起き上がっている人は一人もいなかった。 「行くぞ」 あれだけ動いてたのに息一つ乱さず、何事もなかったかのように立ち去ろうとするカイさん。 「はいはい。君も行こう?」 「はい……え?」 ついでに誘われた私だけど…… ───私は一体、どこに連れて行かれるのでしょうか?