幽霊女に恋をした。



何をするのかは、その手の


中にあるものでわかった。



手の中に…風呂敷の中にあった


物は、刀だった。




私はそんな生きている私をみて


息をのむ。




追って来ている人を、殺すつもり…?



そんなことを考えているうちに


足音はどんどん迫ってくる。



生きている私は、身を強張らせながら


刀の柄に手を添える。




そして…



曲がり角から追いかけてくる人が



飛び出してくるのと同時に


刀を抜いて、その人の目の前に



突きつける。





追いかけてきていたのは


浪士のような風体の男で、その人は


慌てて飛び退く。




「へぇ、勘は鋭いんだなぁ。」



そういいながら、その男は腰の


刀を抜く。