幽霊は、この世のものに触れすぎると
力を使い果たして消える
ことがあるらしい。
それを、この目で見たことは無いけど...
もしかしたら、龍さんは
その姿を目にしたことがあるの
かもしれない。
私は、目をそらすことすら
できずに、じっと龍さんの目を
見つめていた。
「無茶するんじゃねぇよ...」
消え入りそうな声で、私に
そんな言葉を投げかける龍さん。
私はといえば、龍さんの
ころころと変わる声色と、瞳の
たたえる色で、ただ戸惑っているばかり。
龍さんが言いたいのって...
心配してくれていた、って事...
なのかな...?


