ぐらぐらと、鉄骨のようなものが 落ちそうに傾いているのが見えた。 あれ、落ちるんじゃないか? と思い、ほかの3人に ここを通るのをやめようと言おうと した瞬間、鉄骨の真下の道に 歳をとった女の人が歩いているのが見えた。 相当な高齢なのか、腰を曲げて ゆっくりと歩いてる。 「柊羽、これ、持ってて」 と、柊羽に鞄を押し付けるように 渡すと駆けだした。 どんどんと鉄骨は傾いてくる。 …間に合え……!!