「とりあえず、中、入るか」 と言って、不思議そうに紙袋を見ながら 中に戻っていった龍さん。 そのあとを追って、私の中に戻る。 「晴、これがなにか知ってる?」 と、龍さんが聞く。 私は、少し緊張しながら口を開いた。 「それは、龍さんのお母様からです」 そう聞いた瞬間、龍さんの表情が固まる。 「…まさか、昨日と一昨日は母さんに会いに行ってたのか?」 「はい」 正直に答える。 もう、隠すことはないから。