龍さん、という名前を口にした瞬間
女の人は固まった。
そして...
「龍のこと、知っているの?あの子、今どうしてる?ちゃんとした生活できてる?お金に困ってたりしない?あと...あと...」
と、私に飛び掛かるぐらいの勢いで
質問を浴びせる。
「お...落ち着いてくださいっ!そんなに一度に質問されても答えられません...!」
慌てて口を挟んで、龍さんのお母様を
落ち着かせる。
お母様は、はっとした様子で
周りを見渡して、誰もいなかったことを
確かめた。
「私の部屋に来てもらえる?あなたの用件も聞かなきゃいけないし、私も、あなたに聞きたいことが沢山あるわ」
そう、さっきよりも小さな声で私に言う。
「わかりました」
よかった...追い返されたりしなくて!
それに、さっきの質問攻め...
どう考えても、龍さんのことを心配してる。


