「もう…!龍さんそればっかりじゃないですか!」 「さぁな」 「…もう、知りません!」 はるは、気を悪くしたようにぷいっと そっぽを向く。 そして、そっぽを向いた先にいて 話ていた女たちのところへ盗み聞きをしに行ってしまった。 「なんか龍、はるちゃんと話してるとき楽しそうだな」 「…そうか…?」 確かに、あいつは 純粋で一生懸命で真面目で冗談が通じないような… 現代の生きてる人間には少なさそうな性格だ。 だから、からかいがいがあるのかもしれない。