その日の帰り道、晴は全く言葉を発さずに
考え込んでいた。
なんか最近、こういうこと多いよな...
「なぁ、龍」
「んー?」
柊羽に話しかけられたけど、若干
上の空で返す。
「今日の帰りのHRの後、晴ちゃんが居なかったから屋上まで行ってみたんだけど...」
その言葉も、上の空で聞いていた。
「晴ちゃん、真堂と2人で屋上に居たみたいだったぞ」
「は!?」
急に思考がはっきりして、俺は大声を
あげた。
晴も、驚いたようにこっちを向いて
「どうかしたんですか?」
と、心配そうに聞いてきた。
「なんでもないよ」
と、柊羽が笑顔で返すと
「そうですか...?」
と言ってすぐに自分の考え事に戻った。


