「有岡もか」
真堂さんは、あざ笑うように言い放った。
も、って、どういう意味だろう?
柊羽さんは何も言わずに、真堂さんを
見据えた。
「幽霊に深入りしたところで、自分が苦しくなるだけって、わかんねーの?」
「ご忠告どうも」
龍さんは、真堂さんの目をしっかりと見ながら
「こないだも言ったけど、こいつは俺にとって大切なヤツだ。こいつが幽霊だろうが、妖怪だろうが、晴は晴だ」
「ふーん?」
真堂さんはつまらなそうに龍さんの言葉に
相づちを打った。
「まぁ、俺には関係ない、か。迷惑なことだけしなければな」
そう言って、私のことを一瞥すると
背を向けて歩き去ろうとした。
でも...
「待ってください!」
なぜだか私は、龍さんの横をすり抜けて
真堂さんに駆け寄って、引き止めていた。


