どの道、あの記憶を取り戻す時に見る夢を
あと...せいぜい、1回か2回ぐらいで
すべて思い出してしまうんじゃないだろうか?
「...はい、大体は...」
あの夢は、いつ、どんな内容を見られるか
わからない。
そして、私にとって、全て思い出すって
いうことは、龍さんと柊羽さんとの
別れを意味する。
その別れが来るのは、もしかしたら
明日かもしれない...
「晴...」
龍さんが、私の名前を呼ぶ。
「俺は...」
切なげな声で、龍さんは言葉を紡ぐ。
「大丈夫です」
私は、龍さんの言葉を遮って言った。
「まだ全然、細かいところとか思い出してないですし、まだまだここに居座らせてもらいますからっ!」
にこっと微笑んでそう言うと
龍さんは面食らったような顔をして
ため息をついた。
「この、居候幽霊...」
「居候幽霊って、酷いですよっ!」
「ホントの事だろ」
いつものような、口喧嘩が始まる。
いつまで、こんな事ができるのかな?


