「なぁ、晴」
「はい?」
「柊羽がなんて言ってたか、教え...「駄目です」
さっきから、ずっとこんな調子。
あの後、柊羽さんはきちんと龍さんに
謝って、いつも通り...
いや、いつもよりも明るく過ごしていた。
今は、もう龍さんの家に帰ってきている。
龍さんは想像以上に柊羽さんが怒った理由
を考えてたみたいで、柊羽さんが謝った時は
ものすごくキョトンとしていたし
家に帰ってきてからは、柊羽さんに関する
質問ばかり。
けど、柊羽さんは龍さんに話せない事だから
って、私に相談してくれたんだから
当の龍さんに事情を話すわけにはいかない。
「けど...「もーうっ!往生際悪いですよ、龍さん!私は何も言いません。なんて聞かれても!」
そう、私が言い放つと、龍さんは
しゅんと肩を落とす。
その動作で、龍さんにとって柊羽さんが
どんなに大切な友達なのかがわかる。


