そして、最後は…もちろん課長。



マグカップを持って…

課長のデスクに、ゆっくりと近づく。



昨日までの憂鬱さは、正直言ってなかった。

課長の正直を知った今、課長……いやっ!


朝日湊は、私の入れたコーヒーを飲んでなんて言うんだろう……


若干ドキドキしながら、課長に近づく…




「どうぞ……」


課長のパソコンの脇に、コーヒーの入ったマグカップをそっと置いた。




「・・・・」







「・・・・」



??




あれ?


無反応?



なにも言わないの!?



数秒間、課長のデスク前に立ち止まっていると……




「……何だ?」

「ぇ…」


迷惑そうな顔で、課長に睨まれる。