イジワル上司のヒミツ

「あははは(汗)今日は大丈夫ですよ〜」


作り笑いをして、その場から離れる。



あー疲れる…(汗)

気疲れし過ぎて死にそう…



気疲れを覚えながら、配ったマグカップも残りあと一つ。


きたよ…

私が一番嫌いな時間……



私の目線は、1人の上司をとらえている。

その上司は…黒縁のメガネをかけて、眉間にシワを寄せながら、資料を眺めていた…


私は深いため息をついたあと、その上司に近づく。



「……お、お茶でーす」


無理やり笑顔をつくり、上司のディスクにコーヒーの入ったマグカップを置いた。

その瞬間…上司はジロっと私を睨む。




「…いちいち話しかけるな。気が散る」

「・・・」


上司は、冷たい口調でそう言った。



塚本(つかもと)課長。←下の名前は知らない(笑)

たった今、私がマグカップを置いたディスクの持ち主だ。



「すみません…」


課長に、ペコッと頭を下げる。




「……随分冷めたコーヒーだな」

「!」


課長は、マグカップに入ったコーヒーを見て言う。




「ごめんなさい(汗)みなさんに配ってたら、少し冷めてしまったみたいで…」

「…コーヒーもろくに入れられない女」


むかっ