イジワル上司のヒミツ

そう思いながらも、それを口には出さずに、私は床に座った。




あーお腹空いたよ…

お昼から、なんにも食べてないし……


ここまでお腹空いたのって、久しぶりすぎるなぁ…




ス…




すると湊さんが、ピザの箱を私に差し出してくる。



「好きなの食え。じゃないと、俺が全部食っちまうぞ」

「あ、はい…いただきます……」


私は好きなトッピングのピザを一切れ切り、小皿に乗っけた。

そして一口、口に頬張ると…口の中でピザのうま味が広がった。



うま(泣)

ピザって、こんなに美味しかったっけ?


お腹空いてるときって、なんでも美味しいってホントだね。






「美味そうに食うな」

「えっ……//」


クスッと笑いながら、湊さんが私の顔を見ていた。





「み、見てたんですか…」

「嫌でも見えるだろ。真横にいるんだから…」

「そ、そうですよね…」