イジワル上司のヒミツ

「うまいだろ?」

「おいしい…けど………」



ぎゅ


私は湊さんに、そっと抱きつく。





「…行きたくないよ」


子供みたい。

でも、本音だ…



「……今日1日仕事頑張ったら、ご褒美あげる」

「?」


湊さんは、私をぎゅっと抱き締める。





「仕事終わったら、迎えに行く」

「…本当!?」


それ、嬉しすぎ!




「でも仕事は?」

「さっきマネージャーに電話して、今日は減らしてもらった。だから8時から生放送だけ」

「え?今日生でるの!?」

「そ。バラエティーのゲストで」

「…なのに、迎えに来てくれるの?」


生放送があるのに…





「一緒にテレビ局まで来て。終わったら、飯食いに行こう」




優しく微笑む、湊さん。




「うんっ」


私も自然と笑顔になった。






「反則ー…」

「えっ……んんっ」


スムージーのグラスを置き、私に突然キスをする湊さん。




「ん…………んん」


キスは大人のキスで、どんどん激しくなっていく。

そして湊さんは、私をキッチンのテーブルに乗せて押し倒した。


湊さんに覆い被されて、キスにこたえる私。