イジワル上司のヒミツ

「痛いっ!デコピンしたでしょ!?」


私はおでこを押さえて、ガバッと起き上がった。




「もう起きろよ…仕事行く時間だろ」

「えっ、あ…大変!」


毛布を剥ぎ、脱衣所に行こうとしたが…




「ヤバ」


裸だったの、すっかり忘れてた…




「朝から変態がいる…」

「みっ…見ないで!」


湊さんに裸を見られそうになり、とっさに毛布で体を隠した。

そして、会社へ行くしたくをする。




会社行きたくないなぁ…

湊さんといたい。



キッチンに目をやると、湊さんがなにやら作っている様子。


こんなときに限って、なんで仕事なのさー…

仕事のバカぁ。





「美玲ー」


すると、キッチンから湊さんが私を呼ぶ。




「何ですか?」


髪をくしでとかしながら、湊に近寄る私。




「スムージー作ったから、飲め」

「!」


湊さんは、スムージーが入ってたグラスを私に差し出した。

そして、まるで赤ちゃんに飲ませるように、私の口にグラスをちかづけて飲ませてきた。