イジワル上司のヒミツ

芸能人にキスされることを、望んでいるなんて…

おかしいことなんだ…


それを待っているなんて…

絶対に変だよ…




「…火傷しなかった?」





腕や服を拭いていると、湊さんが心配そうにやってきた。




「…大丈夫です」


素っ気なくそう言っているが、すぐに後悔が追っかけてくる。



本当は、こんな風にしたくない。

湊さんに、感じよくしていたいのに…


でも、それもおかしいことなの。

もう終わりにしないと…



芸能人の都合のいい女なんかには、なりたくない…

最後に傷つくがオチだよ。


それは、避けたい…





「美玲…」



っ!





「…………ンっ…」


すると私の手を掴んで、やや強引にキスをしてきた湊さん。



一瞬拒もうとしたが、すぐに湊さんを受け入れた自分がいた。


でも……