イジワル上司のヒミツ

昨日まで、湊さんの陰すらならったこの家に…

今、湊さんが座ってるなんて変なの…



これは夢なんじゃないかって…

本当に思ってしまう…





カタン…


っ!



その時、急に湊さんの腕が、こっちに伸びてきて、私の体はビクッと反応する。


とっさに動かした手がコーヒーが入っているカップに当たり、

コーヒーをこぼしてしまった。



湊さんの存在に、まだ混乱しているのか、コーヒーをこぼして焦るとか、

熱いとかも全くかんじていない。



「だ、大丈夫か?」

「拭いてきます…」


そう一言いって、私はキッチンにいき、フキンで腕を拭いた。


さっき湊さんの手が伸びてきた時…

湊さんの行動がわかった。


湊さんは、私にキスしようとしてきた。

私はそれが一瞬でわかって、

待ってた…



キスされるのを、どこか待っていた…

でも、それはおかしい。