茉莉の声が聞こえたのが、湊さんはクスっと笑った。



「茉莉がお風呂から出てきたみたいで…」

『じゃあまた明日』

「はい。おやすみなさい」


電話を切る私。





その時…近くで視線を感じた。




「……なに?」


タオルで濡れた髪を拭きながら、茉莉が私をニヤニヤと見ていた。




「…もしかして・・湊さんと付き合ってんの?」

「は!?//」


つ、付き合ってるって…




「そんなこと、あるわけないじゃん!」

「どうだかね〜」

「な、なによそれ…」

「だって、毎日電話してるし…たまに会ってご飯食べてるし…それって、付き合ってるっていうんじゃないの?」


茉莉は濡れた髪の毛を、タオルで巻きつけた。