私の口から、言葉を吐くことはなくなった。

その代わり…




「…………っ…」


目からは、涙がこぼれた。




剛志は浮気してた。

その事実が、真っ直ぐ私に突き刺さって…

素直に悲しかった。


剛志のことが、好きだったから…

東京に来て、最初に好きになって、付き合った人だったし…


これで剛志が最近、素っ気なかった理由がハッキリした。

それも悲しかった。



これだから、東京って怖い。

私って、本当に田舎者。


田舎者の自分も嫌い。

東京の人に、簡単に売ら切られてしまう自分が…大嫌いだ。




パサ…