イジワル上司のヒミツ

隣にいる湊さんが、私の表情を見て、何かに気がついた様子。





「いやっ…あの・・」


必死にごまかした。



心臓がバクバクいってる。


顔はカッと熱くなり、今すぐにでもその場から逃げ出したかった。




「……今右の交差点で、女と腕を組んで歩いてる男・・・」

「え………」


湊さんの目線は、完全に剛志に向いていることがわかった。




「前に一度…会社の近くで、偶然お前とあの男が歩いてるの見たことがあった…」




私はすぐに気がついた。

湊さんには、完璧に見透かされていた。






「・・・・」