「ご馳走さまでした」 お皿を洗い、なつくんはお風呂場へ向かった。これからお風呂を洗って入るらしい。 「待っていてね、私がお金持ちになったらお手伝いさんを雇って……。だ、駄目だわ。私となつくんだけの空間に他人が入り込むなんて許せないっ」 どうやら私が頑張るしかないみたい。でも彼のためならどんな苦労も苦にはならないわ。 「もう少ししたら会いに行くわ。それまでの辛抱です」