ボディーガードとお呼びなさい




「ぐすっ……」



泣けてきちゃった。誰もいないし、別に泣いたっていいわよね。



「うっ……ぐすっ」



何かもう生きてる意味を見出だせないわ。



なつくんに出会うまでは勉強や仕事が生き甲斐だったのに、出会ってからはなつくんが生き甲斐になっちゃったもの。



その生き甲斐に会えないんじゃ、生きてる意味なんてないわよね。



「自殺するには何が一番楽かしら」



「ちょ、ちょっと待った!」



突然、背後の草むらから人が飛び出してきた。