ツ、ツバサの胸板…あったかい…。
ギュッと両手で私を抱きしめるているツバサ。
少しだけ雨が当たる。
風が吹き傘が落ちたが私は気にならなかった。
「…ナマイキだぞ…」
吐息交じりの彼の声が私の耳をかすめる。
私の手にぶら下がっているの袋は恥ずかしそうに微動だにしない。
今日の私の心臓何だか変だ。
ずっと、ドキドキしてる。
抱きしめられてるから…?
胸に手を当ててるわけじゃないのに
鼓動が聞こえるんだ。
バクバク……
バクバク……
だけど、
何だろう、この気持ち。
温かくて心地いい…
ずっとこうしていたい。
そう思ったんだ。



