「生まれたての子鹿かよ」

笑ってる悠稀を見たら、自然と笑顔になった。

「何にやけてんだよ、気持ち悪」

元の悠稀に戻りました。

「優しい悠稀はもういないのか…」

ボソッと心の声がでてしまい、焦って悠稀の方を見る。
聞こえてないみたいで安心。

「優しくすればいいんだろ」

そう言ってあたしを抱える。
これは世間で言う言う“お姫様だっこ”だ

「え、」

「丸聞こえだ。バカ」

「バカは余分だ。バカ」

「バカって…落とすぞ」

「やめてーーーーー。バカは撤回しますから。優しい悠稀様〜お願いですから落とすのだけはやめてください」



「しょうがないな〜。ってこの前より太った?」



はい、完全に悠稀元に戻りました。
元どおりの悠稀に戻りました。