「よーし!次こそはカズに紹介できるような相手を見つけられるよう頑張るぞ!」
「あーはいはい」
力のない返事をするとカズは中断していた大きな鉢を持って移動する。
「そういえば、カズはバイト中だったね」
「そうだよ、バカ」
「数田くーん、奥にある青い鉢も出しといてねって、南沢さんじゃない」
ひょっこりお店から出てきた店長。
「あ、店長さん!お久しぶりです」
「本当久しぶりだね。奥でお茶飲んでいく?」
「はい!」
「店長…そいつ甘えさせないで」
「だって南沢さん可愛いからね。
数田くんと同い年には本当見えないよ。
最初見た時は数田くんの妹さんかと思ったくらいだしね」
店長はふんわり笑ってあたしの頭を優しく撫でてくれた。
「じゃあ、行こうか」
「はい!じゃあ、カズ頑張ってね」
「あいよ…」

