僕らの想いは反比例







8月12日


晴れ








─某アパートにて─








『すげー。見て見てちーちゃん!通り雨通り雨!』


『うん、凄いねー』


『見てないじゃん』


『あのね、この歳になって通り雨見てテンション上がる人とかいないから、普通』


『ちーちゃん見たことあんの?!』


『あるよー?』


『いつ!?』


『いつ見たかとか覚えてないよ』


『何でちーちゃんだけ見てんのさー!』


『え、そんな事云われても…』


『ちーちゃんだけとかずりぃーじゃんかー』


『あーもう。今見れてるんだから其れで良いじゃん』


『えー』


『えーじゃないの。ほら、早く洗濯物取り込むよ』


『はーい』


『これ運んでね』


『…ねぇ、ちーちゃん』


『ん?』


『……やっぱ何でもない!』


『何よ。気になるじゃんか』


『ごめん、何云うか忘れちゃった』


『はぁ、仕方ないな』


『本当ごめんよー』


『ムカつくけど許してあげる』


『其れはちーちゃんなりの愛情表現ですか?』


『違う!馬鹿!』


『はーい、馬鹿ですよー』


『うぅ、…馬鹿!!馬鹿馬鹿!』


『ツンデレちーちゃんかーわいッ』


『ほんと馬鹿でしょ!可愛くないから!』