僕らの想いは反比例







8月11日


晴れ








─某アパートにて─








『ただいまー』


『おかえりー』


『はい、これ。貰ってきてあげたよ』


『毎度毎度ありがとうございます』


『これぐらい大したことないから』


『外暑かったっしょ?』


『尋常じゃないぐらい暑かったよ。もうね、溶けるかと思った』


『其れは大変だったね』


『うん』


『でも大丈夫!もしちーちゃんが溶けても、冷凍庫に入れてもっかい固めてあげるから』


『あー…、うん、遠慮しとく』


『えっ、どうしてさ』


『どうしてもこうしても無いの。そうだ、今日は一緒にご飯作る?』


『あれ、ちーちゃんがやけに積極的なのは気のせい…?』


『ほーら、ブツブツ云ってないでご飯作るよー』


『あ、待ってッ』


『待つからゆっくり来なって』


『はーいっ。今日は何作んの?』


『んー、何にしよう』


『ハンバーグ!ハンバーグが良いな!』


『うわっ、餓鬼臭っ』


『うっせー。好きなんだからしゃーねーの』


『はいはい。じゃあハンバーグにしようねー』


『あやされてる気分なんだけど』


『ん?実際あやしてるから其の通りじゃん』


『出逢った頃のちーちゃんはもっと可愛かった』


『可愛くなくてすいませんでしたー』


『憎まれ口のちーちゃんも、もちろん可愛いけど』


『……』


『はい照れた!ちーちゃんの負けーっ』


『うっ、うるさい…っ!』