僕らの想いは反比例







8月10日


晴れ








─某アパートにて─








『なーにしてんのー?』


『別に何もしてないよー』


『嘘はいけないんだよ?思いっ切り手動いてんじゃん』


『手は動いてるけど何もしてないの』


『じゃあ手動かすの辞めなよー』


『やーだ』


『えー、嫌なら何してるかぐらい教えてよ』


『其れも嫌』


『……』


『出来たら見せてあげるから』


『…ちーちゃんの馬鹿』


『もー、拗ねないでよ』


『拗ねてねぇもん。質問にちゃんと答えないちーちゃんがいけないんだよ』


『ごめんって。でも今はまだ云えないの』


『そんな言い訳通じませーん』


『はぁ…』


『……』


『ほら、おいで』


『まだ内緒なんでしょ』


『もう良いから。教えてあげるからこっち来なって』


『…何なのさ。教えないっつったり教えるっつったりさ』


『本当は出来るまで黙ってようと思ったの』


『……え、これって…』


『お誕生日おめでとう!』


『もしかしてこれ全部、ちーちゃんの手作り?』


『うん。ケーキも生地から作ったんだから』


『すげー…、すげーよちーちゃん!』


『でしょでしょ?』


『うん!流石はちーちゃん!大好きだー!!』


『うわっ、ちょ、倒れるって…!!』