僕らの想いは反比例







8月9日


晴れ








─某アパートにて─








『ちーちゃんはさ、友達と遊びに行ったりしないの?』


『急にどうしたの』


『いや、ほら。夏休み入ってからずっと家にいるじゃん』


『だから?』


『友達とかと遊びに行かないのかなーって。たまには外で遊んできなよ』


『良いよ。暑いし』


『其れは一理ある』


『でしょ?家に居る方が断然涼しいもん』


『んーでもなー…』


『何よー』


『ちーちゃんの将来が心配』


『どういう意味よ、其れ』


『このままだと友達出来なくなるよ?』


『え、其れが心配事?』


『うん。あれ?何か変なこと云った?』


『変なこと云ったんじゃないかな?』


『どこが?』


『うーん。私に友達が出来ないとか有り得ないから』


『そんなはっきり云っちゃう?』


『私ね、こう見えて友達作り上手いんだよ?』


『うっそだー』


『嘘吐いてどうするの』


『ちーちゃん基本自分から喋んないじゃん。知ってるよー?ちーちゃんが実は人見知りってこと』


『ひ、人見知りじゃないもん…!』


『其の反応じゃ如何にも、自分は人見知りですって晒してるようなもんだからね?』


『あっ…』


『だいじょーぶ!ちーちゃんに友達が出来るよう協力してあげるから』


『あ、ありがとう…』


『うはっ、今日は天然ちーちゃんと素直ちーちゃんが見れて幸せだ』


『……もうやだッ』