僕らの想いは反比例







8月7日











─某アパートにて─








『うわー、外土砂降りだね』


『そうだねー』


『テンション上がんねぇよ馬鹿ー』


『たまにはそういう日も必要なんじゃない?』


『そうなのかなー?』


『あ、ちょっとこれ味見して?』


『んー?どれどれ』


『どう?』


『うん美味しいよ。やっぱりちーちゃんは天才だね!』


『褒めても何にも出ないよ?』


『え…!?』


『ん?』


『何もないの?』


『え、うん』


『えー』


『何よ』


『褒めたからご褒美ちょーだい?』


『…例えば?』


『んー、キスとか』


『却下』


『ちょ、待って!頬とかだよ?口唇じゃないよ?』


『其れでも却下』


『冷たーい。ちーちゃん冷たーい』


『はいはい』


『…ちーちゃんって軽くあしらうの好きだよね』


『そうさせてるのは誰だろうね』


『……』


『……』


『……』


『…はぁ、分かったから。そんな顔で見つめないで』


『じゃあキスしてくれるっ?』


『どうしたらそういう流れになるのさ』


『……』


『あー、分かった分かった』


『やった!』


『その代わり其れは切ってよね?』


『どうして?』


『記録に残したくないから』


『えー』


『キスしないよ?』


『切る!今すぐ切るから待ってて!』


『……うん』