僕らの想いは反比例







8月19日


晴れ








─某アパートにて─








『よいしょ、っと…』


『テレビの前で何してるの』


『んー?見たい映画があったら借りてきたんだよね』


『…借りてきたって、いつ?』


『今日。ちーちゃんがバイト行ってる時ぐらいかな』


『一人で!?』


『え、うん。…何でそんなに驚いてんの?』


『や、だって』


『心配しなくても買い物ぐらい一人で行けるから』


『あ、うん……そっか』


『ちーちゃんも見る?ちーちゃんが見たいやつかどうかは分かんねぇけど』


『んーぁ、じゃあ見ようかな』


『やった』


『っしょ』


『もっとこっちおいで』


『どうして?』


『この映画、恋愛ものだから』


『…だから何?』


『二人で寄り添って見たいじゃん!』


『…そーいうものなの?』


『そーいうものなの。ほら、早く』


『えー…』


『とか云いつつ来てくれるのな』


『うん、まあ』


『もうちょっと』


『…ね、近すぎない?』


『そんなことないない。これが普通だよ』


『んー…』


『映画始まるよーっ』


『ぁ、うん』