8月18日
雨
─某アパートにて─
『急に雨が降るなんて…』
『ちーちゃんお疲れ様。災難だったね』
『わわっ、何でビデオ回してるのよ!』
『え?いつも回してるじゃん』
『そうじゃなくて!何で今回してるのって聞いてるの!』
『ビデオが手元にあったから』
『……はぁ。雨でびしょ濡れのこんな姿なのに…』
『水も滴る良い女だから大丈夫!』
『意味分かんないから。シャワー浴びてくる』
『じゃあ其れに付いて行こうっと』
『…は?馬鹿なの?今私シャワー浴びるって云ったよね?なのに何で付いて来ようとしてるの』
『折角ビデオ回してるんだから、ちーちゃんとお話しようと思って』
『ビデオを止めれば済む話でしょうが』
『えー、扉越しだったら良いっしょ?ね?ね?』
『……絶対覗かないでよ』
『うんうん!』
『仕方なくだからね』
『ちーちゃんやっさしー』
『煩い!』
『ちーちゃんの最近の口癖、煩いになってるよね』
『誰かさんが余計な事まで云うからですー』
『ただの照れ隠しっしょ。大丈夫、分かってるって』
『……』
『…ん?其の沈黙は照れてんの?怒ってんの?顔が見えないから分かんないんだけどーッ』
『煩い』
『ああ、前者ね』
『絶対馬鹿にしてるでしょ』
『まっさかー。してないしてない。ちーちゃんの反応が可愛いから面白がってるだけ』
『其れを馬鹿にしてるって云うの』
『へぇ、そーなんだ……ってヤバッ!バッテリー切れるッ』
『無駄話ばっかりしてるから』
『無駄話じゃねーし。ちょ、ガチで切れ』

