僕らの想いは反比例







8月17日


晴れ








─某アパートにて─








『……大丈夫、これ?映ってる?』


『何独り言ブツブツ云ってるの』


『独り言じゃなくてビデオの確認だから!』


『あ、無事だったんだ。其れ』


『無事だったんだって酷くね?ちーちゃんが壊そうとするのを必死に止めた成果ですー!』


『あー、はいはい。そーですかー、良かったですねー』


『…泣くぞ?泣いちゃうよ?』


『どーぞ?』


『……』


『嘘々、冗談だって』


『ちーちゃんが云ったら冗談に聞こえねぇから』


『んもう、ごめんって』


『…ねえねえ、ちーちゃん』


『今度は何ですかー?』


『ちーちゃんは、好きだから意地悪するんだよね?嫌いだからじゃないよね?』


『え、あ……うん』


『本当に?』


『うん』


『じゃあ好きって云って?』


『……好き』


『あー、良かったあ。嫌われてなくて』


『ん』


『ちーちゃん、好きだよ。大好き。愛してる』


『何さ、急に』


『ちーちゃんが好きって云ってくれたから、其のお返し』


『相変わらず律儀だね』


『惚れた?』


『もう惚れてるよ。さっき好きって云ったでしょ?』


『あ、そっか。じゃあ惚れ直した?』


『うん、惚れ直しました』


『今どんな感じで映ってる?』


『格好良いよ。凄く』