僕らの想いは反比例







8月16日


晴れ








─某アパートにて─








『あ、はい……はい、分かりました。有り難うございます』


『何の電話だったのー?』


『バイトー』


『受かったの?』


『うん』


『おめでと、ちーちゃん!』


『ありがと』


『今日はお祝いだね』


『バイト受かったぐらいで何云ってんのよ』


『ちーちゃんって基本こーゆーの興味ないよね』


『まあ、たかがバイトだからね』


『駄目駄目!今日はお祝いだよ!』


『…はぁ。お祝いって云ったって何するの』


『えーっと…』


『決めてないんじゃ祝えないでしょ』


『決めてるから!』


『何よ』


『……』


『思い浮かばないんでしょ?だったら、お祝いしなくても良いよ?』


『やッ、其れは…ッ』


『良いの。私はおめでとうって言葉だけで充分嬉しいから』


『……ちーちゃん』


『ん?』


『おめでとう!』


『うん、ありがとう』


『ちーちゃんがツンじゃない』


『あのね、私だって偶には素直になるから。勝手にツンデレキャラにしないでよ』


『否々、どっからどう見てもツンデレっしょ』


『違いますー』


『違わないですー』


『違うって云ってるじゃん』


『あーあー、またツンが復活してきだした』


『煩いなあ』


『さっきは吃驚するぐらいに素直だったのに』


『……』


『嗚呼、素直なちーちゃんは何処へ』


『……』


『わわッ、え、何すんのっ!?』


『煩い!こんな物壊してやるんだから!』


『はっ…?ちょちょ、ちーちゃん早まらないで!!』


『うるさーい!』