僕らの想いは反比例







8月15日


晴れ








─某アパートにて─








『暑いー』


『……』


『暑いよー』


『…じゃあ離れたら良いじゃん。てか離れてよ』


『やだー』


『暑いから離れて』


『ちーちゃんの側に居たいー』


『隣に座れば良いでしょ。どうしてわざわざ抱きついてくるのよ』


『ちーちゃんが好きだから』


『はいはい。もう其れ聞き飽きたから』


『ちーちゃん酷い』


『酷くないと思うけど』


『酷いから。じゃあ今日はちーちゃんが好きって云ってよ』


『は…?え、何で』


『ちーちゃんから好きって云ってもらったこと、数えるぐらいしかないんだもん』


『もっと云ってるでしょ』


『いんや、全然足りないぐらい!』


『面倒臭いからパス』


『えー、好きって言葉だけだよ?たった二文字だけだよ?』


『面倒臭い』


『面倒臭いってね、ちーちゃん。もっと愛を確かめ合った方が良いと思うんだけど』


『私が好きって云ったところで何も変わらないでしょ』


『かーわーるー!』


『…仕方ないなあ』


『云ってくれるのっ?』


『……好き』


『棒読み駄目ー。ちゃんと気持ちを込めてくださーい』


『あーもう。……好き、だよ』


『んー!やっぱりちーちゃんからの好きは力の源になるよなー』


『…意味分かんない』


『よし、ちーちゃん!もっかい!』


『ヤダ』


『えー』