僕らの想いは反比例







8月13日


晴れ








─某アパートにて─








『バイトするの?』


『どうして?』


『机の上に履歴書あったから』


『あ、そういうこと』


『で、バイトするの?』


『うん。何もしないのは流石に駄目かなと思って』


『じゃあ…!』


『はい駄目ー。バイトは私だけで充分だから』


『まだ何も云ってないじゃん』


『云おうとしてる事なんてバレバレだから』


『えー、うそん』


『嘘吐くんだったらもっとマシな嘘吐いてますー』


『ちーちゃんがついに小生意気娘に…っ』


『前からだから』


『うわ、そんなバッサリ切らないで』


『え、だって本当のこと』


『あー!分かった!分かったから!バイトやるなんて云わないから!』


『あれ?潔いね』


『だってさー、二人共がバイトしだしたら一緒に暮らしてるって云っても今よりも会える時間減るっしょ?』


『まあ確かにね』


『其れヤダし!ちーちゃんと一秒でも長く一緒に居たいからバイトしない』


『何其の理由』


『好きな子と一緒に居たいと思うのが普通だろい?え、もしかしてちーちゃんは一緒に居たくないとか?だからバイト始めようとしてんの?』


『え、意味分かんないんだけど。全然違うから』


『いや、“ごめんね、実はそうなの”とか云われても逆に困るから。つか、寧ろ違うくて良かったし』


『大丈夫?今日のテンション可笑しいよ?』


『ごめん。ちょっと寝てくる』


『あ、うん。おやすみ…?』