彼を好きになってしまった



こんなことありえないと想っていた

でも
優しく笑う笑顔や
たまに悲しげに揺れる瞳も
私を撫でる手も


どうしようもなく憎くて愛しかった


「ごめん、なさい……」


この気持ちはしまうから

溢れてくる気持ちを抑えると決めたから



だから

せめて気づかないままでいた頃に戻りたい