8時5分と、時計の針が回った頃、ようやく練習は、終わった。

『お疲れ、瑠璃!』
っと、監督でも、親友でもない声がした。

うっすら光るメガネで超がつく、ぐらいの野球バ…もとい。

野球好き、嶋 広康 [しま ひろやす]幼なじみが有り得ない大きな声で走って近づいてきた。

『広康…朝から、うっとうしい!!』

『えっそうか?そんな事無いけどな!?』

『えっじゃないわよ(怒)』


相変わらず…だ。悪気のない自覚症状を感じ無いところ。

でも、コレが広康の性格なんだから。って、ちょっと変な所があるが、ルックスは、悪くない。オマケに賢い。しかも運動神経抜群。
変に私の前では、陽気なテンションというのが玉に瑕だが…。
ってなんで…いるの!?
なんで、ユニフォーム着てるの…!?