───しかし。
「おはようございます!」
待ち合わせ場所に行くと、もう既に皆集
まっていた。
「おはよう、徹君」
「おうおはよう、岡田!」
「徹おっはー!」
「おっせーぞこの野郎!」
そんな風にそれぞれに挨拶してくる皆と
、下級生達の「おはようございます!」
という元気のいい挨拶。
それに微笑みで答えてから、磯部の元へ
と向かった。
「お、俺、遅かったか?」
小声でそう訊くと、ははは、と笑って首
をふる磯部。
遅くはない……、ってことか?
「大丈夫だよ。まだ時間の五分前だし。
俺らが早いんだよ。福田とか栄生くんが
早いから、自然と、ねー」


