びくびくと震えていると、そんな俺を、
美海が気持ち悪いものでも見るような目
で見上げてくる。
「なに震えてんの。キモい」
……今日は精神攻撃デスカ？
何気なしに吐かれた毒が、俺にぴったり
と命中。心がズタズタのぼろぼろになっ
ていく音が聞こえるぜー……あは。
「勝ちなさいよ！」
「はい……？」
いきなり言われた言葉に、苦笑いしつつ
首を傾げる。
「勝ったら、教えてあげるから」
「え───……」
「じゃあね！」
言いたいことだけいって、去っていった
美海。
教えてあげるから……って───。
……この前の、こと……？
……マジで？……マジか。
