「謝ってる暇あるなら、とっとと準備す れば?時間、無くなっちゃうわよ」 そう言いながら、俺の背中をパシンッ、 と叩いた美海。 ……結局。 美海は俺に部活をやってほしいのか、や ってほしくないのか……俺にはわからな かった。 「……はぁ」 学校までの道のりを、重たい足取りで向 かう。 スゲー憂鬱。 家を出てくるまでが既に疲れたし、外、 暑いし……。 「溶ける……」