そう言われて栄生君を見れば、期待と羨
望の眼差しをひたすら向けられていた。



顔に、モロに「バスケ部入ってくれると
嬉しいなぁ」って書いてあるって、栄生
君気付いてる?あ、わざと?わざとでし
ょ、ねえ。



「……栄生君、そんな目で見られても俺
は」


「明日午後三時、体育館で!服装は動き
やすい服装ね!」



……はい?



「じゃあ、徹君も……えっと」



栄生君は思い出したように美海をみて、
美海はそれに「倉科美海です」と答えた




「倉科さんも、さようなら!じゃ、徹君
、時間厳守で」



栄生君はやけにキリッとした顔でそう言
うと、すれ違いざまに、俺の肩をポン、
と叩いて去っていった。



……えーっと…。



これはあれか……栄生君にはめられたの
か、俺