【完】キセキ~君に恋した時間~





磯部の後に続くようにして、峯本、福田
さん、栄生君の順番で入ってくる。



そして最後に。



「こんばんは、岡田くん」



ニッコリと笑った武野さんが入ってきた
。───だけど。



「皆さん、いらっしゃい」



俺が五人に向けてニッコリと微笑むと、
武野さんはおろか、磯部と峯本の顔から
笑顔(峯本は笑顔じゃないけど)が消えて
いた。



というか、驚きの表情を浮かべていて。



「こんばんは。お久しぶりですね」



そんな三人、もとい五人の目線の先には
、ふわりと社交辞令ようの笑みを浮かべ
た美海が立っていた。



「っこ、こんばんは!」



少し頬を染めながら真っ先にそう言った
のは峯本で、目が爛々と輝いている。



前は峯本と同じように爛々と輝いていた
磯部は流石に、彼女もちなのでなってい
なかったが。