温度をひたすら、感じた。 温かいのは、生きている証拠だから。 「……っはぁ…」 「……は…」 唇が離れれば、二人とも息が切れていて 。 この感情が何か、なんて知らなくていい 。明確な答えなんて、要らない。 ただ、君がいる事実を、感じたくて。 「……美海なら、大丈夫。東京に来れる よ、絶対」 そう美海に微笑んで、もう一度、触れる だけのキスに酔いしれた。 .